「八月踊り」が始まりました

奄美大島での最大行事「八月踊り」が(アラセツ)の今夜から行われます。

※「八月踊り」の意味については、8月22日付けakasyobinの日記を参照してください。

とにかく、シマ中の老若男女がまさに人が変わったように踊り狂うのです。

今は本土に住まわれているシマ出身者も、この日に合わせて続々と帰ってこられ、旧交を温める姿は微笑ましくもあり、胸が熱くなることもあります。

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ウチジャシの合図でチヂンが響き、男女の唄掛け合いが揃う頃には踊り手も二重三重の輪ができ、徐々に早まるテンポの中で「ハト」(指笛)が啼き、その高音に踊り手の興奮度は最高潮に達する。

 

ウチジャシの「トウザイ」で一曲の踊りは終わり、しばし休憩に入る。

休憩の間には、踊り場所の家主を中心に、担当班全家庭でこしらえたご馳走が振る舞われます。また、踊り場所の家主は「カラカラ」と呼ばれる酒器を携え、一人一人に焼酎を配って回るのです。

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やがて、次の踊りを促すチヂンの音が聞こえてくると2曲目の始まりです。

1場所で3~4曲を踊り、最後は「六調」で締めくくります。

 

「六調」は、これといった決まりはなく、身振り手振りは自由なので誰でも簡単に踊れます。

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ひとしきり踊った後「花の披露」が行はれます。踊り場所に割り当てられた家庭からの寄付金を披露するのです。披露役は主に若者があたり、面白おかしくパフォーマンスを繰り広げその場を盛り上げるのです。

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そして、「おぼこり」を唄いながら次の場所へと移動します。

 

おぼこり(道行き唄)

♪ おぼこれーどぅやよーる

  かーふしゃーァげーェどぅやーよーる

  かーふしゃーァげーェどぅやーよる

  やねぬにーにがなーァし

  あーぶしーあぶしまーくーら

  あーぶーし~~~

 

こんな調子で、都合6日間つづきます。(中3日は休み)

 

お読み頂き有難うございました。

 

私事ですが、いろいろ有りまして暫くの間パソコンから離れます。したがって、ブログもしばらくお休みさせて頂きます。読者の皆様のご健勝を祈念しつつ・・・。